静岡・フジ物産のAI研修事例から考える、新入社員が仕事で試すための準備
AIの操作を覚えた後、仕事のどこで使うか。フジ物産の新入社員向け研修の公開記録を紹介し、資料整理や文章作成を練習する課題と確認表をまとめます。

新入社員向けに実施されたAI研修
研修提供者URAVATIONの公開記録によると、静岡市に本社を置くフジ物産では、2026年6月22・23・24・26日に新入社員3人を対象とした研修を実施しました。対面とオンラインを組み合わせ、各3時間、計12時間の構成です。AIの基礎や指示の作り方とともに、文書の下書き・要約・情報整理などが扱われています。
練習課題は、正しい答えを確認できるものにする
自由にAIを使う時間だけでは、出力が仕事に使えるかを判断しにくくなります。最初の課題は、原資料と答えを比べられるものにします。社外秘や実際の顧客情報を持ち込まず、許可された資料か架空の例で練習できます。
表は横にスクロールできます
| 課題 | 渡すもの | 確認すること |
|---|---|---|
| 社内案内を短くする | 架空の研修案内 | 日時・場所・持ち物が残っているか |
| 会議メモを整理する | 架空の打ち合わせ記録 | 決定事項と未決事項を分けたか |
| 依頼メールを作る | 架空の依頼条件 | 相手・期限・依頼内容を変えていないか |
操作・確認・修正を、一続きで練習する
出力を得たところで課題を終えず、元の資料を見て直すところまで行います。最初は講師が確認の仕方を見せ、次は受講者が同じ表で点検すると、何を根拠に判断するのかが伝わります。
- 完成形を決める
必要な項目と、渡す相手を確認する。
- AIに依頼する
利用を認められた資料と出力形式を指定する。
- 原資料と比べる
抜け・追加・数字の違いを記録する。
- 修正して説明する
直した理由を、元の資料を示しながら話す。
- 受講者が迷った箇所を、質問しやすいよう残す。
- AIの回答をそのまま使ったかどうかだけで評価しない。
- 修正した後に、別の数字や条件が変わっていないか見直す。
架空の研修案内で、要約を練習する
例えば「10月20日14時〜15時、会議室B、筆記具持参、参加対象は営業部の希望者」という案内を、短い社内通知にします。情報は練習用の架空設定です。短くする途中で対象者や持ち物が消えていないかを確認します。
次の架空の案内を、社内通知として120字以内にまとめてください。 日時・場所・対象者・持ち物を必ず残し、書かれていない参加費や申込期限は足さないでください。 【案内】10月20日14時〜15時、会議室Bで研修を行います。対象は営業部の参加希望者です。筆記具を持参してください。 出力:通知文/残した必須情報の一覧/原文で不明な点。
研修後に使える、短い確認表を持たせる
研修中だけ講師が確認できても、配属先では一人で迷うかもしれません。毎回使える確認表に加えて、困ったときの相談先を決めます。業務知識に関する疑問は配属先、ツールの利用条件は管理担当など、確認先を分けると質問しやすくなります。
表は横にスクロールできます
| タイミング | 自分で確かめること | 相談する内容 |
|---|---|---|
| 入力前 | その情報をAIに渡してよいか | 社内ルールで判断できない情報 |
| 出力後 | 原資料にない記述や、抜けがないか | 業務上の判断や専門的な内容 |
| 共有前 | 誰が使う文章で、誰が承認するか | 社外への送付・公開に必要な確認 |
| 利用後 | 直した点を次回も確認できるか | 繰り返し起こる誤りや困りごと |
関連する実践ガイドです。
次の研修は、受講者の仕事を見て決める
高度な機能へ進む前に、配属先で何を試し、どこで止まったかを聞きます。確認できる資料がないのか、頼み方が分からないのか、承認の担当が決まっていないのか。原因によって必要な支援は異なります。受講者の感想に加え、課題の完成物と修正内容を見ながら次の練習を決めましょう。
研修後の振り返り
一つの課題を持ち帰る
配属先で利用が認められた仕事を選ぶ。
試した結果を残す
使った資料、指示、修正点を記録する。
担当者と次を決める
継続する仕事と、支援が必要な点を整理する。
仕事で試したいことや、導入にあたって困っていることをお聞かせください。
参照した情報・公式サイト
制度・サービスの対象や受付状況は変わることがあります。利用前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。



