静岡・熱海観光局のAI活用事例に学ぶ、観光データを案内改善につなぐ方法
熱海観光局の公開事例を入り口に、問い合わせや観光データを、地域の案内改善へつなげる流れを整理します。記録項目、レポート、改善担当の決め方を具体化します。

熱海観光局が公開事例で紹介したAI活用
JNTOが2026年8月31日に公開した事例では、熱海観光局が生成AIを使い、観光データの収集・整理・分析や、関係者向けレポートの作成に取り組んでいることが紹介されています。観光案内所の日報も活用し、問い合わせや検索の傾向を、観光サイトの情報改善へつなげています。
最初に、案内で困っていることを決める
集めるデータを増やす前に、何の案内を直したいかを決めます。「観光客の声を分析する」だけでは、どの数字を見るかが広がります。「駅から会場への行き方を聞かれる理由を整理する」まで絞ると、原文のどの部分を残すかを考えられます。
表は横にスクロールできます
| 改善したいこと | 見る記録 | 確認する担当の例 |
|---|---|---|
| アクセス案内 | 行き方を尋ねた質問と、案内したページ | 観光案内・Web更新担当 |
| 施設の利用案内 | 営業時間・受付条件の質問 | 施設の情報管理担当 |
| よくある質問 | 回答できなかった内容と確認先 | 窓口責任者・施設担当 |
問い合わせ記録に、元へ戻れるIDを付ける
AIがまとめたテーマだけでは、何を尋ねられたのかを確認できません。個人情報を必要以上に残さず、記録のID、対象日、質問の要点、確認先を結び付けます。言語や窓口が違う記録をまとめる場合も、どの範囲を集計したかを残します。
表は横にスクロールできます
| ID | 質問の要点 | 分類 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| T01 | 駅から会場へどう行くか | アクセス | 案内ページに経路があるか |
| T02 | 施設の最終受付は何時か | 利用条件 | 営業時間と受付時刻が分かれているか |
| T03 | 雨の場合も開催するか | 開催条件 | 主催者が案内している内容は何か |
利用を認められた、個人情報を除いた問い合わせ記録を分類してください。 出力:ID/質問の要点/分類/案内資料に不足している可能性がある情報/確認する担当。 原文にない回答や開催条件を作らないでください。件数の合計は別に照合するため、ここでは計算しないでください。 【記録】ここに利用許可を確認した記録を入れる
レポートから、直すページと担当を決める
質問が多いという集計だけで終わらせず、どの案内を誰が見直すかを決めます。分類結果を原文と確認し、公式情報を管理する担当者へつなぎます。次の流れは、一つの案内所や施設で試すための編集部案です。
- 目的を決める
どの案内を直したいか、対象期間と一緒に決める。
- 記録を整理
IDと原文を残し、質問を分類する。
- 担当者が確認
集計と原文、公式情報を照合する。
- 案内を更新
ページ・掲示物と更新担当を決め、表示を確認する。
集計条件と、改善した内容を別々に残す
ある月の問い合わせが減っても、案内改善だけが理由とは限りません。来訪者数や催しの有無など、条件も変わります。まずは集計期間、対象の記録、変更したページを明記し、確認できた範囲で振り返りましょう。
表は横にスクロールできます
| 記録 | 見ること |
|---|---|
| 期間と窓口 | どこで集めた、いつの記録か |
| 分類基準 | 途中で分類を変えていないか |
| 案内の変更 | どの情報を、いつ追加したか |
| 変更後の質問 | 同じ条件の質問が続くか |
| 未確認の要因 | 来訪者や催しの違いがあるか |
続けて試すための実践記事です。
一つの窓口・一つの案内から始める
地域全体の仕組みを一度に作る前に、一つの窓口で、対象を限って記録と改善を試せます。質問の原文へ戻れること、公式情報の担当者が確認できること、案内の更新場所が分かることをそろえましょう。レポートを作る仕事と、実際に案内を直す仕事をつなぐことが、次の試行の材料になります。
最初の試行で決めること
範囲
窓口、期間、改善したい案内を選ぶ。
確認担当
原文と、公式案内の内容を確認する人を決める。
更新先
直すページや掲示物と、更新日を残す。
自社の仕事で試したいことや、困っていることをお聞かせください。
参照した情報・公式サイト
制度・サービスの対象や受付状況は変わることがあります。利用前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。



